eラーニングシステムとは?【2024最新】企業向け10選を比較表で解説!

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eラーニングシステムとは アイキャッチ

eラーニングシステムは、インターネットを通じてオンライン上で教材を配信するためのシステムです。社内研修のコストを抑えられるだけでなく、DX推進やリスキリング、自律学習にも欠かせない手段となりつつあります。

本稿では、eラーニングシステムの機能や費用、メリットの他、導入事例などについて解説しています。また、企業向けeラーニングシステムから10社を厳選し、料金や特徴を比較しながら紹介します。

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eラーニングシステムとは?

eラーニングシステムとは、eラーニングを実現するために、教材の掲載・配布、受講者の管理や学習状況の確認といった機能を担うシステムです。LMS(学習管理システム)や研修管理システムと呼ばれることもあります。

【eラーニングシステムの運用イメージ】

eラーニングシステムの運用イメージ

LMS(学習管理システム)とは

LMS(学習管理システム)とは

LMS(学習管理システム/Learning Management System)は、教材コンテンツの配信、受講者や学習履歴のデータ管理などを担うシステムです。近年ではeラーニングの管理だけに留まらず、オフラインの集合研修や社外講習なども含む学習履歴管理、タレントマネジメントシステムとの連携など、人材育成の総合的なプラットフォームとしての機能も見られるようになりました。

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教材コンテンツとは

教材コンテンツは、eラーニングにおける学習の中身です。受講者が各自の端末で視聴・操作できる形でeラーニングシステムに配備されます。動画のほか、スライドやゲーム形式などさまざまなスタイルの教材コンテンツがあり、取り扱うジャンルや内容も提供元によって多岐に渡ります。

教材コンテンツを調達する方法は、次の4つのパターンに分けられます。

  • 既製のeラーニング教材を購入する
  • 既製のeラーニング教材をカスタマイズする
  • eラーニング教材をオーダーメイドする
  • eラーニング教材を自社で制作する

eラーニングシステムの機能

eラーニングシステムの機能は、各ベンダーの製品やプランによって大きく変わります。機能が少ない場合は費用が安く、機能が充実している場合は費用が高くなる傾向にあります。

一般的なeラーニングシステムの機能としては、下記が挙げられます。

eラーニング受講機能 eラーニングを受講(配信)する機能
管理機能 ユーザーや教材、学習履歴等を管理する機能
研修管理機能 対面研修の出欠や申請を管理する機能
アンケート機能 アンケートやレポートを配布、回収(回答、提出)する機能
コース管理機能 複数の学習アイテムをまとめてコース化する機能
教材作成機能 パワーポイント等からeラーニング教材を作成する機能
社内SNS機能 学習者同士でコミュニケーションをとれる機能
タレントマネジメント機能 スキルの可視化や学習との紐づけを行う機能

教材コンテンツとして販売されている製品の中には、上記の一部の機能が備わっており、簡易的なeラーニングシステムとして使えるものもあります。ただし、将来的に大人数の受講状況や成績をきめ細かく管理したい場合や、複数の企業が提供する教材を併用する場合などは、始めから管理機能が充実したeラーニングシステムを選ぶことをおすすめします。

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eラーニングシステムの費用

eラーニングシステムの費用は、大きく「システムにかかる費用」と「eラーニングコンテンツにかかる費用」の2種類に分けられます。

システムにかかる費用

システムの費用は「初期費用」と「月次費用」で構成されるのが一般的です。

初期費用

eラーニングシステム導入時のセットアップ費用に当たります。こちらは数十万円といったところでしょう。ただし、カスタマイズや特殊な設定を行う場合は、別途で費用が必要になります。

月次費用

システムのライセンス料と、利用条件によってサーバのディスク使用料がかかってきます。ライセンス料は月次で決められていることが多く、利用するメニューにもよりますが1ユーザー(アカウント)当たり数百円程度です。多くの場合、ボリュームディスカウントがあり、登録ユーザー数が多いほど単価は安くなります。

ディスク使用料は、自社で用意したeラーニングコンテンツや動画ファイルをベンダーのサーバ上に保管する場合にかかってきます。この他に、オプションとして導入時研修問い合わせ対応などの代行といった運用支援に関する費用が考えられます。

eラーニングコンテンツにかかる費用

eラーニングコンテンツの費用としては、内製やオーダーメイドの場合の「制作費」と、ベンダーが提供するコンテンツを利用する場合の「ライセンス料」が考えられます。

制作費

内製用教材作成ツールライセンス料と、オーダーメイドする場合外注費が考えられます。教材作成ツールについては、インストールパッケージやWebツール、eラーニングシステムにメニューとして組み込まれているものなど、提供形態が様々なので例示が困難ですが、ライセンス料形式年間に数万円から数十万円といったところが目安と思われます。

オーダーメイド費用は、eラーニングコンテンツの仕様によって大きく変動します。シンプルなものなら数十万、仕様が複雑な場合は数百万円かかることもあるでしょう。

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ライセンス料

1ユーザーあたりの月次ライセンスという考え方をベースに、1ヶ月あたり、3ヶ月あたり、6ヶ月あたり、年間など様々な契約期間が設定されています。ここでも、ユーザー数やeラーニングコンテンツの数が増えるほど単価が下がるボリュームディスカウントが適用されるのが一般的です。

月次ライセンスの単価は教材の内容や長さによって異なるため一概には言えませんが、一ヶ月あたり数百円~数千円といったところが標準的でしょうか。システムのライセンス料と同様、こちらについても利用人数次第でボリュームディスカウントがあり得ます。

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eラーニングシステムの導入成功事例

どんなシステムを検討するにしても、導入事例大変参考になるものです。どの企業がどんな風にそのシステムを活用して成功を収めたのか。事実ベースのこうした情報には、それだけで大いに説得力があります。自社がベンチマークとする事例を見定め、社内の提案上申活用するのもよいでしょう。

ここでは、eラーニングシステムの導入成功事例として、以下の3社をご紹介します。

  • TDK株式会社
  • 株式会社タカラトミー
  • 物語(上海)企業管理有限公司

TDK株式会社

TDK株式会社では元々eラーニングを利用していましたが、効率化が利点のはずのeラーニングで思うような効果が得られず、さまざまな課題を抱えていました。eラーニング教材の制作にも工数と費用がかかってしまい、学習機会の増加を阻んでいたといいます。

そこで、使い勝手の良いeラーニングシステムへのリプレイスを実施することでユーザー管理などを大幅に効率化することに成功。eラーニング内製ツールを活用することで、教材の開発にかかる手間や費用も大きく軽減する結果に繋がりました。

株式会社タカラトミー

株式会社タカラトミーでは、積極的なコンプライアンス活動を実施しています。その一環として、eラーニングを利用した社員への法令遵守教育も行っています。

すべての社員にタカラトミーとしてのコンプライアンスへの考え方を伝えるためにeラーニングシステムを活用。海外拠点を含む全グループ・全社員が受講できる環境を導入しました。

eラーニングやアンケートなどの機能を活用し、わずか3名で11カ国・8言語での教育や情報発信を実施しています。

物語(上海)企業管理有限公司

株式会社物語コーポレーションでは、中国進出を進めていくにあたって現地採用の従業員教育にeラーニングを活用しました。

店舗数が増えてスタッフが増えてもサービスレベルを維持できるよう、eラーニングを導入。「見たらすぐに業務に活かせる」動画形式のeラーニング教材でのスタッフ教育を行いました。

モバイル端末でも視聴しやすいよう、長くて3分程度の動画教材にし、技術考課の見直しを設けて学習が給与に繋がる状態を作り出すことでeラーニング受講率80%以上という状態を実現しました。

eラーニングシステムの比較ポイント

eラーニングシステムはさまざまなベンダーが提供しています。自社に合ったシステムを選ぶには、以下のポイントを中心に比較することをおすすめします。

  • 教材コンテンツの充実度
  • 求める機能があるか
  • 無駄のないコスト感

教材コンテンツの充実度

まず重要なのは、教材コンテンツが自社のニーズを満たすことです。従業員に学ばせたい内容と教材が合わなければ、eラーニングシステムを導入しても狙った効果は期待できません。

例えば、パート・アルバイトを含めさまざまな階層の従業員に一律で基礎的な研修を受けさせたいケース、あるいはエリアマネジャーなど特定の対象者に高度な内容を学ばせたいケースというように、受講対象者の範囲やレベルによっても、求める教材のラインアップは異なるでしょう。コンテンツが多様な範囲をカバーしている場合は、階層別や職種別にパッケージ化されているタイプが便利です。

また、受講申込みが必要なく幅広いコンテンツを自由に学べるeラーニング受け放題のタイプは、従業員の自律学習の後押しになります。企業によっては、こうしたeラーニング受け放題を、従業員への福利厚生の一環として導入しているケースも見られます。

さらに、eラーニングには「SCORM(スコーム)」という標準規格があります。これに準拠していればeラーニングコンテンツと履歴を別のeラーニングシステムに移すことが可能なため、教材の規格についてもチェックしておきましょう。

求める機能があるか

一口にeラーニングシステムと言っても、機能はさまざまです。教材の配信という面だけでも、既成の教材コンテンツを視聴できるだけのシンプルなものから、コンテンツを組み合わせて自由にコースを作れるものや、自社の資料やセミナー映像を登録して教材化できるものもあります。

また、より確実に知識の定着を促したい場合は、確認テストや課題レポート提出といった機能が役立つでしょう。

教材コンテンツの利用だけでなく、受講管理もeラーニングシステムで行いたい場合は、どの程度の管理機能を求めるかも選定のポイントになります。具体的には、以下のような要件がある場合、対応する機能があるか確認する必要があります。

  • 受講状況を一覧で把握し、必要に応じて対象者にリマインドを送りたい
  • 受講結果や成績を分析して、評価や今後の研修計画に活用したい
  • 社内外の別の研修や資格取得なども含め、総合的な学習プラットフォームとして使いたい

そのほか、対応するデバイス多言語対応といった仕様もチェックしたいところです。自宅や通勤中も含めた隙間時間での学習を想定しているなら、スマートフォン対応は必須と言えます。

ここまで挙げたものも含め、eラーニングシステムの機能にはそれぞれ特徴があります。自社がeラーニングを導入する上でシステムにどのような機能や仕様を求めるのか具体的に整理したうえで検討するとよいでしょう。

無駄のないコスト感

eラーニングシステムの費用を考える上では、単純な料金比較だけでなく、想定受講人数やコンテンツの内容、求める機能に対してコストが見合うかという視点が必要です。

例えば、基礎的な内容を全従業員に学ばせたいというニーズに対して、1人あたり単価の高いサービスだと全社導入は難しいでしょう。反対に、選抜した経営人材に絞って教育投資をしたい場合は、高価格帯であっても高度な内容を満たすサービスが選択肢に挙がります。

当然ながら、スキル管理などの高度な機能を備えたeラーニングシステムほど費用は高額になりがちです。まずeラーニングを試してみたい多くの従業員を対象に汎用的な研修を実施したいといった場合は、教材コンテンツ重視のシンプルなシステムを検討してもよいのではないでしょうか。

【比較表】企業向けeラーニングシステム10選

ここでは教材コンテンツが充実したeラーニングシステムをピックアップして紹介します。2024年10月時点で各社がWebサイトで公開している情報から、比較に役立つ情報をまとめました。一覧は下表の通りです。

サービス名 参考価格
(IDあたり月額に換算)
コンテンツ数 特徴
CAREERSHIP GROWTH 350円/ID

※契約数501~1,000IDの場合

300タイトル・1,000コンテンツ以上 自社オリジナル教材との自由な組み合わせが可能
GLOBIS学び放題 1,925円/ID

※法人向け6カ月プランの場合、10ID以上

3,400コース以上 3,800社超の豊富な導入実績
Schoo for Business 1,650円/ID

※契約数20ID以上、以降ボリュームディスカウント

8,500本以上 講義動画・生放送を年間600本更新
AirCourse 200円/人

※年間契約数1,000人の場合

950コース・5,500本以上 学習プラットフォーム機能
JMAM eラーニングライブラリ 約400円/人

※マネジメントライブラリコース、年間契約数100人の場合

400コース以上 電子書籍でダウンロード可能
manebi eラーニング 非公開 5,000レッスン以上 AI搭載LMS
Leaf inorder 500円/ID

※最低利用数50IDから

272コース・990本 受講漏れ防止・知識定着の仕掛け
e-JINZAI for business 440円/人

※年間利用者数100人の場合

約7,000本 自由に視聴IDの発行・削除が可能
Udemy Business 要問合せ 14,000以上 世界中の実務家による最先端の講座
Aidemy Business 要問合せ 230種類以上 【特化型】DX人材育成

CAREERSHIP GROWTH

CAREERSHIPGROWTH

  • 参考価格(月額換算):350円/ID

    ※契約数501~1,000IDの場合

  • 初期費用無料
  • コンテンツ数:300タイトル・1,000コンテンツ以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


株式会社ライトワークスが提供する、LMS(学習管理システム)とeラーニング受け放題サービスがセットになった1,000ID以下限定のお得なeラーニングパッケージです。20年以上にわたり企業の多様なニーズに応えてきた実績のあるLMS「CAREERSHIP」と300タイトル1,000本以上のeラーニングを搭載したeラーニング受け放題サービス「まなびプレミアム」がセットになっており、これひとつでeラーニング研修を簡単に導入できます。

エンタープライズ企業向けに開発された最高水準のLMSを、1000名以下の企業向けに最適化し、特別価格で提供。効果的な教育を低コストで実現できることも魅力のひとつです。

スマホ対応+マイクロラーニングでいつでもどこでも学べる豊富な教材は、情報セキュリティやコンプライアンスといった必須教育から、階層別研修やリスキリングに使える教材まで、押さえておきたいテーマが揃います。

ライトワークス教材と自社のオリジナル教材・集合研修を自由に組み合わせてコースを作ることで、より効率的な学習体系を実現可能です。

網羅性の高い教材ラインアップと高性能なLMSを低価格で導入できるため、限られたリソースでも効率的に研修体系を整えたい企業に適していると言えるでしょう。⇒  CAREERSHIP GROWTHを詳しく見る

 

GLOBIS学び放題

グロービス

  • 参考価格(月額換算):1,925円/ID

    ※法人向け6カ月プランの場合、10ID以上

  • 初期費用無料
  • コンテンツ数:3,400コース以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


ビジネススクールで知られるグロービス株式会社が運営するeラーニングシステムです。基礎から実践までビジネス知識を体系的に網羅し、またIT/DXやデザインといった周辺知識も加えて、さまざまな企業課題や人材育成の課題に応える教材が揃っています。グループで培われた経営の実践知などのナレッジが生かされています。

組織全体や受講者一人一人の学習進捗把握、学習コースの追加・組み替えによるカスタマイズなど、学習管理・設計を支援する便利な機能を利用できます。確認クイズやテスト、コメント投稿機能などの知識の定着を促す仕組み、受講者の目的に沿って継続学習をサポートする学習計画機能も役立つでしょう。

導入実績3,800社以上と多くの企業に選ばれてきた信頼感ある教材コンテンツと機能で、eラーニングシステムのスタンダードと言える位置づけのサービスです。

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Schoo for business

schoo

  • 参考価格(月額換算):1,650円/ID

    ※契約数20ID以上、以降ボリュームディスカウント

  • コンテンツ数: 8,500本以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


株式会社Schooが手がけるオンライン学習サービスです。参加型の生放送授業8,500本以上の動画教材で構成され、365日毎日コンテンツが更新されることが大きな特徴です。業界の第一人者や専門家を講師に迎え、ビジネスの実務に直結する講義、自己啓発に役立つ幅広いコンテンツが用意されています。

階層別や職種別に200種類以上のテンプレートが用意されているほか、動画を組み合わせて独自にカリキュラムを組むことも可能です。受講者の視聴履歴把握や、任意の課題へのレポート課題の設定など、学習管理機能も備えています。

近年主流になりつつあるマイクロラーニングとは異なり、本格的な講義や双方向性の生放送授業が特徴です。対面のセミナーなどに代わる教育手段としてeラーニングを導入したい企業に適しているのではないでしょうか。

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AirCourse

AirCourse

  • 参考価格(月額換算):200円/人

    ※年間契約数1,000人の場合

  • 初期費用無料
  • コンテンツ数: 950コース・5,500本以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


KIYOラーニング株式会社によるeラーニングシステムです。新入社員から管理職まで充実した階層別研修と、ITスキルやコンプライアンスといったテーマ別研修で、企業研修のニーズに応える汎用的な教材コンテンツが揃っています。ほとんどのコースに確認テストやワークシートが付属しており学びの定着を促します

初期費用不要と低コストながら、テスト・提出課題の設定やオリジナルコースの作成、個人・グループ・組織単位での管理・分析など、eラーニングシステムの基本機能を備えています。さらに、Zoom連携によるオンライン研修、集合研修の出欠管理や資料配付、ナレッジ共有に役立つSNS機能など、eラーニング以外も含めた学習プラットフォームとして利用が可能です。受講者が直感的に操作できる使いやすさにもこだわっています。

低コストで基本的な機能を備えたeラーニングシステムを導入したい企業、汎用的なeラーニング教材と自社独自の研修・教材を併用したい場合に向いているでしょう。

JMAM eラーニングライブラリ

JMAM

  • 参考価格(月額換算):約400円/人

    ※マネジメントライブラリコース、年間契約数100人の場合

  • 初期費用無料
  • コンテンツ数: 400コース以上
  • マルチデバイス対応


株式会社日本能率協会マネジメントセンターが提供する1年定額制サービスです。マネジメントビジネススキルを中心に、技術・技能知識健康経営語学といったライブラリごとにコース(教材コンテンツ)が用意されています。短時間でわかりやすく学べることを重視した教材で、アニメーションや実写映像によるケーススタディが中心です。

コースはライブラリごとに決まっており組み替えなどはできませんが、コースの表示/非表示、あるいは必須や推奨の設定を受講者一人一人に対して行えます。各コースのエッセンスがまとまった学習資料集を電子書籍でダウンロードでき、隙間学習にも便利です。またオリジナル教材やアンケートの掲載機能を使って、自社商品知識の習得や企業トップメッセージ、社内情報の発信など、学習ポータルとして幅広く利用が可能です。

各コースの内容や機能の詳細はカタログで公開されています。自社の要件に合うか、具体的に検討がしやすいでしょう。

manebi eラーニング

manebi

  • 参考価格(月額換算):非公開
  • コンテンツ数: 5,000レッスン以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


株式会社manebiが運営するオンライン研修サービスです。5,000以上の教材コンテンツのほか、自社教材やオンライン集合研修を組み合わせて、コンプライアンス・ハラスメント防止・階層別など企業に必要な研修を実施できます。またトレーニングマップで学習ステップを可視化することで、受講者が迷わずに学習を進められる仕組みがあります。

AI搭載のLMSは、指定されたジャンルや研修時間に基づいて最適なプログラムを自動で構築し、カリキュラム設計の時間を大幅に削減します。また、サポート体制が充実しており、対面研修との組み合わせや、eラーニングの定着を促進する仕組みづくりも支援します。これにより、企業の研修をより効果的にサポートします。

AIを使った最新のeラーニングシステムを導入したい企業に適していると言えるでしょう。

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Leaf inorder

Leaf-inorder

  • 参考価格(月額換算):500円/ID

    ※最低利用数50IDから

  • 初期費用:100,000円
  • コンテンツ数: 272コース・990本
  • マルチデバイス対応


講師派遣型研修事業などを営む株式会社インソースが提供する、eラーニングコンテンツ付きのeラーニングシステム。eラーニング大量配信サービスを謳い、20年に渡る膨大な研修カリキュラムから、ビジネスパーソンとしての基礎を学ぶ普遍的な内容とともに、トレンドを踏まえたコンテンツが毎月更新されます。

動画コンテンツに設定された確認テストは毎回異なる問題が出され、繰り返し学習による習熟度を上げます。個々のレベルアップに最適なコンテンツを示すコースマップ機能があり、体系的な学びのサポートになるでしょう。ほかにも管理者による強制的な受講申込み設定、リマインドメールなど、受講漏れを防ぐ仕組みが揃っています。また多言語に対応しており、利用できる字幕は70以上に及びます。

eラーニングを受講者任せにせず確実に学習させたい場合に、有力な選択肢になるのではないでしょうか。

e-JINZAI for business

e-zinzai

  • 参考価格(月額換算):440円/人

    ※年間利用者数100人の場合

  • 初期費用無用
  • コンテンツ数: 約7,000本
  • マルチデバイス対応


株式会社ビズアップ総研が提供するWeb研修ツール群のうち、一般企業・団体向けのサービスです。「階層別 基礎研修」「階層別 テーマ研修」「自己研鑽・課題解決型研修」の3ステップで、ビジネスパーソンの土台を作り上げるコンテンツが用意されています。また営業・人事・経理・情報システムといった部門別の業務に対応した専門職研修で、高度専門人材を育成するプログラムもリリースされました。

単なる動画配信だけでなく、コンテンツ内のワークや設問で知識の定着を促し、また理解度チェックテストやレポートといった機能で、定着の度合いを把握する仕組みがあります。利用状況やテスト成績の管理も、簡単な操作で行えます。

また、アカウント発行機能では、利用者側で自由に視聴IDの発行・削除が可能です。

レベルごとに着実に成長を促す研修プログラムと基本的な管理機能が揃いながら、定額制でコストを抑えることができることも魅力です。

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Udemy Business

udemy

  • 参考価格(月額換算):要問合せ
  • コンテンツ数: 14,000以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


米国の法人Udemy,Inc.が運営する、「明日から使える」実務直結型のオンライン教育プラットフォーム。日本では株式会社ベネッセコーポレーションが事業パートナーとして販売窓口を担っています。世界中のイノベーターが提供する豊富な講座をもとに、ビジネススキルから最先端のITスキルまで、幅広いコンテンツが法人用パッケージとして提供されます。Udemyのユーザーレビューが、コンテンツ選定や改善に活用され、教材の信頼感を上げています。

教材にはワーク、演習問題などアウトプットの仕掛けで、知識だけではなく、実践で活かせるスキルを深める仕組みがあります。学習管理やオリジナル講座の登録に加え、特定の学習目標に向けてコンテンツや外部記事リンクなどを組み合わせたラーニングパスを作成できます。さらに、各種APIを利用することで外部のシステムと連携でき、例えば既存のeラーニングシステム上でUdemy Businessのコースを検索するといった使い方も可能です。

Aidemy Business

aidemy

  • 参考価格(月額換算):要問い合わせ
  • コンテンツ数:230種類以上
  • マルチデバイス対応
  • オリジナルコース作成可能


株式会社アイデミーが提供するオンラインDX人材育成サービス。今後のビジネスに欠かせないDX人材の教育・リスキリングに特化していることが特徴です。初学者向けの概論から実務経験者向けの高度な専門分野まで、目的や職種に合わせて幅広いコンテンツが揃っています。

学習進捗を可視化することで、学びに積極的なDXを牽引するリーダー人材の発見につながります。専任のカスタマーサポートによる、目的に応じた学習カリキュラムの提案や学習のアドバイスなど、DX人材育成を叶える環境づくりのサポートを受けられる点も心強いでしょう。自社オリジナル教材の作成・配信も可能です。

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まとめ

eラーニングは、受講者にとっては自身のペースで学習しやすく、企業にとっては運用の手間を抑えながら体系的な教育と受講管理が可能になるというメリットがあります。

階層別研修のような基礎的な学習から、リスキリングや自律学習まで、従業員の成長にeラーニングは強力な手段になります。誰にどういった内容を学ばせたいか、どのような機能が必要かといった要件を整理し、自社に最適なeラーニングシステムを検討してみてください。


参考)
GLOBIS学び放題「法人向けeラーニングサービス|グロービス学び放題」, https://hodai.globis.co.jp/corporation/ (閲覧日:2023年9月3日)
Schoo for Business「オンライン研修・eラーニング研修 – Schoo(スクー)法人・企業向けサービス」, https://schoo.jp/biz/ (閲覧日:2023年9月3日)
AirCourse「AirCourse – 社員教育をカンタンに。クラウド型eラーニング」, https://aircourse.com/  (閲覧日:2023年9月3日)
JMAM「eラーニングライブラリ® 総合カタログ 2023年版」, https://jmam.meclib.jp/el_catalog/book/#target/page_no=1 (閲覧日:2023年9月3日)
playse.「eラーニング社員研修を提供するplayse. プレース|コンプライアンス研修やセキュリティ研修、パワハラ研修にも|LMS」,https://playse.jp/ (閲覧日:2023年9月19日)
インソース「eラーニング大量配信サービス Leaf inorder(リーフインオーダー)」, https://www.insource.co.jp/it-tool/leaf-inorder.html (閲覧日:2023年9月3日)
ビズアップ総研「ビジネスパーソンのためのオンライン研修 | e-JINZAI for business」, https://www.jinzaikaihatsu.com/learning/ (閲覧日:2023年9月3日)
Udemy Business「Udemy Business | 最先端のITスキルは実務を通じて学ぶ時代へ。社内水準を、世界水準に。」, https://ufb.benesse.co.jp/ (閲覧日:2023年9月3日)
Aidemy Business「Aidemy Business」, https://business.aidemy.net/ (閲覧日:2023年9月3日)

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