人材育成にコーチングが効果大!企業が注目するスキルと手法を徹底解説
最終更新日:

近年、多くの企業が人材育成における重要な課題として「コーチング」を取り入れています。優秀な人材の育成は、組織全体の力を高め、ビジネス競争力を維持・向上させるための鍵です。しかし、効果的なコーチングのスキルや手法について、具体的な知識を身につけている企業はまだ少ないのが現状です。
本記事では、コーチングが人材育成にどのように役立つのか、また具体的なスキルや手法、活用事例について詳しく解説します。コーチングを通じて組織の成長を加速させるヒントを得たい経営者・管理職の方は、ぜひご一読ください。
人材育成計画の方法から効果的な教育手法までこれ1冊で解説! ⇒ 「人材育成大百科」を無料ダウンロードする
人材育成を加速する効果的なコーチングとは
まずは、コーチングの概要とその効果について確認しましょう。
コーチングとは
コーチングとは、目標達成に向けたプロセスを支援し、個人の成長を促す手法です。コーチは、相手が自身の能力を最大限に発揮し、目標を達成できるよう、質問やフィードバックによってサポートします。コーチングには、さまざまな手法がありますが、共通しているのは、自発的な行動を促すという点です。
人材育成のゴールともいえる「理想の人材」については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
コーチング導入による人材育成効果
コーチングを導入することで、従業員のモチベーションやパフォーマンス、リーダーシップスキルを向上させることができます。以下にその主な効果をまとめました。
効果 |
具体的なメリット |
モチベーション向上 |
目標達成への意欲が高まる 仕事の満足度が向上する |
パフォーマンス改善 |
能力を最大限に発揮できるようになる 生産性向上に繋がる |
問題解決能力向上 |
自ら課題を見つけられる 解決策を考案する能力が向上する |
リーダーシップスキル開発 |
部下育成能力の向上 チーム全体のパフォーマンス向上 |
エンゲージメント向上 |
会社への愛着と一体感が高まる 従業員の定着率向上に繋がる |
コーチングとティーチングの違いとは
コーチングとティーチングは、どちらも人材育成に役立つ手法ですが、アプローチが異なるため、目的に応じて使い分けることが大切です。
両者の手法の違いを表にまとめました。
手法 |
特徴 |
効果 |
ティーチング |
知識・スキルを教える一方通行型 |
即効性のある課題解決 |
コーチング |
対話を通じて主体性や成長を促す |
自律性と長期的な成長を促進する |
ティーチングは、教育者が受講者に知識やスキルを一方的に教える方法です。それに対してコーチングは、コーチ(教育者)が受講者の能力を引き出し、目標達成を支援する対話型の方法といえます。
コーチングが人材育成にもたらすメリットとは
コーチングが人材育成にもたらすメリットは多岐にわたります。上記で紹介したことに加え、従業員の主体的な学習を促進し、持続的な成長を促せる点もメリットです。また、一方的な教育ではないため、個々のニーズに合わせた指導ができ、学習効果を高められます。さらに、問題解決能力やコミュニケーション能力の向上など、多角的なスキルアップにつながるでしょう。
コーチングの3大基本スキルとは
コーチングを実施する場合、指導側に求められる3大スキルについて解説します。
- 本音を引き出す傾聴力
- 気づきを促す質問力
- モチベーションを高める承認力
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.本音を引き出す傾聴力
コーチングにおいて最も重要なスキルの一つが「傾聴力」です。単に言葉を聞くだけでなく、相手の感情や真意を理解しようと努めることが大切です。そのためには、非言語的なコミュニケーション(表情や仕草)にも注意を払い、共感的な姿勢で話を聞くようにしましょう。また、適切な質問をすることで、相手の考えを引き出したり、より深い理解を促したりできます。 沈黙を恐れず、相手が話すまで待つことも効果的な傾聴のテクニックです。
2.気づきを促す質問力
コーチは、従業員自身の気づきを促すための質問を効果的に行う必要があります。単なる質問ではなく、従業員が自身の課題や解決策を自ら発見できるように促す質問であることもポイントです。
例えば「もし〇〇を達成できたら、どうなりますか?」「〇〇の課題を解決するために、他にどのような方法が考えられますか?」といった質問が効果的です。効果的な質問を行うことで相手の自己洞察を深め、主体的な行動変容を促せます。
3.モチベーションを高める承認力
相手の努力や成果を認め、積極的に承認することで、従業員のモチベーションを高めます。承認は、単に「頑張ったね」と伝えるだけでなく、具体的な行動や成果を挙げて褒めることが重要です。
例えば「このプロジェクトで、あなたは〇〇という点で素晴らしい貢献をしましたね。特に、〇〇の部分は大変効果的でした。」といったフィードバックが効果的です。具体的な事例を挙げることで、従業員は自身の貢献をより深く理解し、自信とモチベーションを高められるでしょう。
人材育成計画の方法から効果的な教育手法までこれ1冊で解説! ⇒ 「人材育成大百科」を無料ダウンロードする
コーチングの中で活用したい6つの手法
コーチングの中で活用すると効果的な6つの手法について紹介します。
- 目標達成を支援するGROWモデル
- 信頼関係を築く1on1ミーティング
- メンバーの主体性を引き出すフィードバック
- チーム全体のパフォーマンスを高める集団コーチング
- オンラインでも効果を発揮するリモートコーチング
- コーチング効果を可視化する評価指標の設定
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 目標達成を支援するGROWモデル
GROWモデルは、目標設定から行動計画、評価までを体系的に支援するコーチングのフレームワークです。GROWは、それぞれの単語の頭文字を取ったもので、以下の4つのステップを表します。
- Goal(目標)
- Reality(現状)
- Options(選択肢)
- Will(意志)
このフレームワークを活用すると、自分の目標が明確になり、具体的な行動計画を立てるサポートができます。自己成長プロセスを客観的に把握でき、目標達成へのモチベーションを高められるでしょう。
2. 信頼関係を築く1on1ミーティング
効果的なコーチングを行うためには、信頼関係が不可欠です。そのためには1on1ミーティングが効果的です。1on1ミーティングでは、コーチと従業員が定期的に面談を行い、個々の課題や目標について話し合います。コーチは、従業員の話をじっくりと聞き、共感的な姿勢で接しましょう。ミーティングの目的や頻度を明確にし、事前にアジェンダを設定することで、より効果的なミーティングとなります。
対話で相手と信頼関係を築く⇒ ライトワークスのeラーニング「1on1ミーティング」スキル習得コースを詳しく見る
3. メンバーの主体性を引き出すフィードバック
フィードバックは、従業員の行動や成果を評価し、改善点を指摘することで、成長を促す重要なプロセスです。効果的なフィードバックのためには、従業員の主体性を尊重し、自発的な行動変容を促す必要があります。そのためには、具体的で客観的な事実を伝え、改善策を提案するだけでなく、従業員自身の考えや意見を尊重するようにしましょう。
フィードバックの質を高める!⇒ ライトワークスのeラーニング「フィードバック」スキル習得コースを詳しく見る
4. チーム全体のパフォーマンスを高める集団コーチング
集団コーチングは、複数を対象にコーチングを行う手法です。チーム全体のパフォーマンス向上を目指し、チームメンバー間の連携強化や共通の目標設定などを目指します。
チームの課題や目標を共有し、メンバー同士で意見交換や協働を行うことで、チームワークのやモチベーションの向上に繋げていきます。集団コーチングでは、ファシリテーションスキルも重要です。さらに、一体感を生み出しやすく、メンバー同士のサポートスキルの向上なども見込めます。
対話の効果を最大化する! ⇒ ライトワークスのeラーニング「ファシリテーション」スキル習得コースを詳しく見る
5. オンラインでも効果を発揮するリモートコーチング
近年、リモートワークの増加に伴い、オンラインでのコーチングの需要が高まっています。
オンラインコーチングでは、ビデオ会議システムなどを活用し、対面と同様の効果を実現できます。周囲の目を気にせず話ができるといったメリットもあります。ただし、オンライン特有の課題(ネットワーク環境、コミュニケーションの難しさなど)への対策も重要です。
6. コーチング効果を可視化する評価指標の設定
コーチングの効果を定量的に評価することで、プログラムの改善や継続的な運用に役立ちます。
そのためには、事前に評価指標を設定しておきます。例えば、従業員の目標達成率、生産性向上、スキルアップ度合いなどを指標として設定できます。定期的に評価指標を測定し、結果を分析することで、コーチングプログラムの効果を検証し、改善に繋げられるでしょう。
コーチングスキルの資格と学び方
コーチングスキルの向上には資格取得がおすすめです。コーチングの資格と学び方について紹介します。
主なコーチングの資格
コーチングの資格は、公的なものから私的なものまでさまざまです。なかでも、国際的に有名なものは以下のとおりです。
- ICF国際コーチング連盟認定コーチ
- 米国NLP協会認定NLPコーチング資格
- CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)
- 一般社団法人日本コーチ連盟認定コーチ
ICF(International Coaching Federation) は、世界最大のコーチング専門組織です。1995年にアメリカで設立され、現在では世界165カ国以上で活動しています。世界認定資格なので、最も権威性があるといえます。その中でも以下の3つの資格が取れます。
- ACC(アソシエイト認定コーチ)
- PCC(プロフェッショナル認定コーチ )
- MCC(マスター認定コーチ)
国内では、日本人として初めてCPCCを取得した榎本英剛氏のサポートでCTIジャパンが設立されました。国際コーチング連盟(ICF)の認定を世界で初めて受けたプログラムを提供しており、CTIの認定資格を取得すると、追加のトレーニングや審査なしでICFの資格を取得できます。CTIジャパン以外でも、ICF認定スクールや認定プログラム提供団体で学ぶこともできます。資格取得のためには、30時間以上のプログラム履修が必要です。
コーチングスキルの学び方
コーチングスキルの学び方は、主に以下の3つです。
- スクールに通う
- 通信講座を受講する
- 書籍やオンライン教材で独学する
スクールに通うと実践的な練習もでき、受講者同士の横のつながりも期待できます。一方、一定の費用がかかる面も考慮しましょう。通信講座や書籍などを通じた独学の場合は、時間や場所を選ばず取り組めるため自分のペースで学習を進められますが、相手と会話しながら進める機会がないため、実践的な学習は難しいという面があります。オンライン教材も同様に時間や場所を選ばず実施でき、教材によっては実践的なコーチングの練習が組み込まれているものなどもあるでしょう。
多忙でもスキマ時間で学べるコーチング ⇒ ライトワークスのeラーニング「コーチング」入門スキル習得コースを詳しく見る
人材育成計画の方法から効果的な教育手法までこれ1冊で解説! ⇒ 「人材育成大百科」を無料ダウンロードする
まとめ
コーチングスキルは、単なるスキルアップだけではなく、組織の成長と持続的な発展を支える重要な要素です。コーチング文化を醸成することで、組織の持続的な成長が期待できるでしょう。そのため、従業員がコーチングを学べる環境づくりに取り組むようおすすめします。
ライトワークスでは、人材育成に役立つ4つの資料を無料で提供しています。ぜひダウンロードして、人材育成にお役立てください。
人材育成計画、キャリア開発など育成担当者におすすめ4冊パック!⇒ 無料ダウンロードはこちらから